家事や仕事中に繰り返し起こる片頭痛・・・根本的に治したいと悩んでいませんか?
私は社会人になって15年間、月の3分の1日程度起こる片頭痛にずっと悩んできました。ミニマルな生活を送りたいと思っていても、頭痛薬が手放せない日々を送っていました。
そんな私が片頭痛を手放した方法を紹介します。
片頭痛の原因
片頭痛のメカニズムは完全に解明されていませんが、複数の原因が引き金となって三叉神経が刺激され、痛みを引き起こす物質が分泌されることで、炎症や血管の拡張が生じて頭痛が起こるとされています。
片頭痛の引き金となる誘因は?
- 体質など遺伝的な要素
- ストレス
- 睡眠不足や寝すぎ
- 飲酒、光、音、においなどの刺激
- 月経周期
- 天候
実際にどれが誘因になるかは人それぞれ異なりますが、これらの誘因が複数重なることによって、片頭痛が生じると考えられています。1)
私の場合も複数の誘因が重なり片頭痛が生じていました。
- 遺伝的な要素(祖母と母も片頭痛持ち)
- ストレス(重要な仕事の時や心に負荷がかかった時に起こりやすい)
- ホルモンバランス(月経前や月経後に必ず起こる)
- 天候(雨が降りそうな曇りの日や低気圧とともに起こりやすい)
- 胃腸の不快感(胃腸の不調とセットで起こる)
頭痛薬を飲んで治る時もあれば、視界がキラキラと光る閃輝暗点後、吐き気が伴う頭痛時は頭痛薬が効かず苦しい思いをしたこともしばしばありました。
片頭痛を手放す方法
私が片頭痛を手放すことができた方法を8つ紹介します。
【食事を整える】
- 甘い物をやめる
- 小麦粉(グルテン)をやめる
- 植物油をやめる
- 乳製品をやめる
【生活を整える】
- 就寝時間と起床時間を守る(平日だけでなく週末も)
- 毎日朝日を浴びる
- 歩くことを心がける
- 入浴する日を増やす
これらのことに取り組み、2カ月が過ぎました。
現在、片頭痛が起こる頻度が減り、月に10日ほど飲んでいた頭痛薬をほとんど飲まなくても生活出来るようになりました。
食事を整える
まず食事を整えることからはじめました。
片頭痛のメカニズムは完全には解明されておらず、片頭痛を引き起こす誘因も複数あります。飲酒や睡眠時間など自分でコントロールできる誘因もあれば、遺伝的な要素や天候、月経周期など自分ではコントロールできない誘因も複数あります。
頭痛薬で痛みを抑える対処療法ではなく、根本的に片頭痛を治すためには私の身体を変えなければいけないと考えました。「体は食べたもので作られる!」そのためには、まず食事を整える必要があると考えました。
甘い物をやめる
頭痛の原因となる食品はいくつかあります。これらの食品は、特定の成分が頭痛を引き起こす原因となることがあります。以下は、代表的な頭痛の原因となる食品です。2)
- アルコール(特に赤ワイン)
- チーズ
- チョコレート
- 柑橘類
- 加工品(ウインナー、ハムなど)
- 乳製品、ヨーグルト
- 揚げ物などの高脂肪食
- 冷凍食品
- コーヒー、お茶、エナジードリンク
- うまみ調味料、人工甘味料
普段からこれらの食品を意識して避けていましたが、どうしてもやめられないものがありました。
それはチョコレートやクッキーなどの甘いお菓子
甘い物が大好きな私は、チョコレートや人工甘味料がたくさん入ったお菓子をやめることができませんでした。毎日、朝は甘いカフェラテ、夕食後はコーヒーと甘いお菓子を食べることが楽しみ。
砂糖断ちに興味があり、ゆる砂糖断ちに挑戦したことがありましたが、長く続きませんでした。甘い物を食べると、「幸せで美味しい」、「もっと欲しい」という脳からサインの誘惑に負ける日々。
しかし、「やめられないものが一番の原因かもしれない!」と思い、甘い物を完全にやめる決意をしました。
ケーキやクッキー、チョコレート、スティックタイプのカフェラテなど甘い物を完全にやめて一週間ほどで体調の良さを実感するようになりました。体調の良さを実感できると、もう一週間続けてみようと継続することができました。
小麦粉(グルテン)をやめる
小麦粉に含まれるグルテンは、体内で消化されにくく、腸内環境を悪化させる原因となり、さまざまな不調を引き起こす可能性があると言われています。
私自身もともと胃腸が弱いこともあり、ここ数年ゆるグルテンフリー生活を送っていました。パンやうどん、パスタなどを食べると胃腸の不快感や膨満感を感じることが多く、なるべくお米中心の生活を送っていました。ゆるグルテンフリー生活のおかげで、花粉症がかなり改善された実感があり、ゆるく続けていました。
しかし、甘い物が大好きだったため、お菓子に含まれる小麦粉は食べてしまっていました。お菓子をやめることで、完全に小麦粉をやめることができました。
完全に小麦粉をやめて2ヶ月ほどたちますが、胃腸の不快感や膨満感が減りました。胃腸の調子が良くなることで、頭痛も改善されています。
植物油をやめる
植物油にはトランス脂肪酸が含まれているものがあり、健康に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
私はこれまで、油をたくさん使った炒め物や揚げ物料理を食べて胃がムカムカして後悔したこともしばしば。ショートニングやマーガリンが入ったケーキやお菓子、ポテトチップスを食べた翌日には、顔に白いニキビ。胃腸への負担や肌への悪影響を実感していたため、植物油をやめました。
植物油をやめてから、白いニキビが一度もできていません。グルテンフリーと同じく、胃腸の調子が良くなることで、頭痛も改善されています。
乳製品やめる
乳製品を過剰摂取することで、カゼインによる慢性炎症、乳糖による消化不良・前立腺がん・乳がんなどとの相関関係が報告されており、アレルギーの原因になりやすい食材でもあります。3)
牛乳やヨーグルトを食べると胃腸の不快感や膨満感、下痢をすることもあり、おそらく私は乳糖不耐症でした。しかしカフェラテやチーズが大好きだったため、少しなら・・・とついつい食べていました。しかし、胃腸を整えたいと思い乳製品をやめました。
すると、胃腸の不快感や膨満感が消え、胃腸の調子が良くなることで頭痛も改善されています。
これら4つをやめて、食事を整えて2ヶ月ほどたちますが、片頭痛の頻度が目に見えて減り、頭痛薬もほとんど飲まないくらい改善されました。
生活を整える
食事を整えると自然と生活が整うようになりました。
後回しにしがちな家事やるべき事を先に済ませられ、時間と心に余裕が生まれ、自然と生活が整うようになりました。
就寝時間と起床時間を守る(平日だけでなく週末も)
週末はどうしても気持ちがゆるみ、夜更かしすることがありました。しかし、夜更かし、寝不足は頭痛の誘因です。毎日、就寝時間と起床時間を決め、規則正しい生活を意識しています。
毎日朝日を浴びる
朝日を浴びることで「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、ストレスの軽減や睡眠の質の向上作用が期待できます。私は、起床したらカーテンを開けて、毎日しっかりと日差しを浴びるよう心がけています。
歩くことを心がける
歩くことでセロトニンが分泌されます。朝の散歩が一番良いですが、時間がない時は、お店の駐車場の一番遠いところに車を停めて入り口まで歩く!というように無理のない範囲で取り組んでいます。
入浴する日を増やす
入浴は、温熱作用による疲労回復効果やリラックス効果、水圧作用によるむくみ解消など様々な健康効果があります。シャワーのみの習慣を見直し、ゆっくり入浴する日を増やすことで冷え性や肩こりも以前より改善しています。
さいごに
私にとって片頭痛は日常生活の中で大きな悩みでした。だんだんと頭痛薬が効かない日も増え、このまま薬が効かなくなるのではないかと不安がさらに大きくなっていました。
「この片頭痛を手放したい!」と一念発起、甘い物を全部やめることからスタートしました。
まだ、この生活を始めて2カ月程度ですが、食事を整えることで心も体も整うということを実感しています。もし、私と同じく片頭痛を手放したいと悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。
何かを足し算するよりも、まず衣食住を見直し、引き算することで悩みを解決できるかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
<記事を作成する際に参考にしたサイト>
- 1)監修/飯ヶ谷美峰先生.”片頭痛(偏頭痛)の症状と原因は?日常生活で実践できる対策を知っておこう”.サワイ健康推進課.2023-04,https://kenko.sawai.co.jp/prevention/202304-02.html,(参照2024-11-15).
- 2)岩田 亮一先生.”頭痛と食べ物の関係:頭痛を予防するための食生活ガイド”.いわた脳神経外科クリニック.2024-11,https://kenko.sawai.co.jp/prevention/202304-02.html,(参照2024-11-15).
- 3)監修/高橋瑞季先生.”乳製品が体に悪いといわれる理由|病気やメリット・デメリットも解説”.株式会社POSSIM.2024-09,https://possim.co.jp/preventive-medicine/uncategorized/2535/,(参照2024-11-15).
- 監修/井林雄太先生.”幸せホルモン「セロトニン」とは?セロトニンの作用と増やす方法を解説”.サントリーウエルネスOnline.https://www.suntory-kenko.com/column2/article/9668/,(参照2024-11-15).
- 監修/早坂信哉先生.”ええことづくめ!お風呂の健康効果とおすすめの入浴法”.大阪市ホームページ.2019-12,https://possim.co.jp/preventive-medicine/uncategorized/2535/,(参照2024-11-15).